Author: 菟道りんたろう
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次の日本銀行総裁に経済学者の植田和男氏が就任する見通しとなりました。岸田首相が日銀総裁に起用する人事を固めたという第一報が流れた際には、SNSで「植田和男ってだれ?」といったコメントをする人がいて、ちょっとびっくりしました。東京大学経済学部教授でや日銀の政策委員会審議委員を歴任し、日本のゼロ金利政策を理論面で支えた有名な先生なのにね。まあ、普通の人は「マネーサプライ論争(岩田・翁論争)」や「植田裁定」なんか知らないということでしょう。その植田先生はいくつもの専門書を書いていますが、ちょっと毛色の変わった一般書も書いています。それが『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』。日銀総裁から金融論の基礎を教えてもらうことができる1冊です。